太陽光・蓄電池の工事トラブル事例!設置前に知るべき注意点を解説

  • 2026年2月10日
  • 2026年2月7日

太陽光発電や家庭用蓄電池の導入は光熱費削減や災害対策に有効ですが、一方で施工不良による雨漏りや高額請求といった工事トラブルも後を絶ちません。そこで本記事では、実際に発生している代表的なトラブル事例5選と、設置前に必ず知っておくべき注意点を徹底解説します。

結論として、失敗を防ぐ最大のポイントは「メーカー施工IDを持つ実績豊富な業者選び」と「契約前の詳細な見積もり確認」にあります。安全な工事を実現するための具体的なチェック項目や、万が一トラブルに巻き込まれた際の対処法まで網羅していますので、導入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

1. 太陽光と蓄電池の工事トラブルが増加している背景

近年、太陽光発電システムや家庭用蓄電池の導入件数が増加する一方で、設置工事や契約に関するトラブルも急増しています。国民生活センターには、毎年多くの相談が寄せられており、その背景にはエネルギー事情の変化や悪質な業者の存在など、複数の要因が絡み合っています。

なぜ今、トラブルが増えているのか、その主な背景を3つのポイントに分けて解説します。

1.1 電気代高騰と「卒FIT」による自家消費ニーズの拡大

昨今の電気代高騰や、固定価格買取制度(FIT)の買取期間満了(いわゆる「卒FIT」)を迎える家庭が増えたことにより、売電から自家消費へとシフトする動きが加速しています。これに伴い、蓄電池を後付けで設置するケースや、太陽光発電とセットで導入する需要が急拡大しました。

市場が活性化することは良い側面もありますが、需要の急増に便乗し、十分な知識や技術を持たない業者が参入するケースも増えています。消費者の「電気代を安くしたい」「災害に備えたい」という心理につけ込み、不適切な提案を行う事例が後を絶ちません。

1.2 悪質な訪問販売や点検商法の横行

トラブル増加の大きな要因として、訪問販売や電話勧誘による強引な契約が挙げられます。特に、「近所で工事をしているので挨拶に来た」と玄関を開けさせたり、「無料で屋根の点検をする」と言って点検商法を行ったりする手口が横行しています。

国民生活センターの発表によると、家庭用蓄電池に関する相談件数は増加傾向にあり、契約当事者の多くが訪問販売をきっかけとしています。

主な勧誘手口 具体的なトーク例
点検商法 「屋根の瓦がずれているのが見えた。無料で点検します」
モニター商法 「この地域で工事実績を作りたいので、モニター価格で提供します」
公的機関の装い 「電力会社(またはメーカー)の方から来ました」
不安煽り 「今のままだとパワーコンディショナが火災を起こす可能性があります」

これらの業者は、即日契約を迫ったり、相場よりも著しく高額な費用を請求したりすることが多く、後にトラブルへと発展します。

参考:家庭用蓄電池の勧誘トラブルにご注意!(発表情報) – 国民生活センター

1.3 施工業者の技術不足と複雑化するシステム

太陽光発電や蓄電池のシステムは年々進化しており、特に最近では「ハイブリッド型」や「トライブリッド型」など、制御が複雑な機器が増えています。これらを適切に設置するためには、電気工事の資格だけでなく、メーカーごとの施工IDや専門的な知識が不可欠です。

しかし、参入障壁が低いことから、施工実績のない(少ない)業者や、専門知識の乏しい業者が工事を請け負うケースが見られます。その結果、以下のような施工ミスによるトラブルが発生しています。

  • 屋根の防水処理が不十分で雨漏りが発生した
  • 配線ミスにより蓄電池が正常に充放電しない
  • メーカーの施工基準を守らず、メーカー保証が適用外になった
  • 設置場所の強度不足で機器が傾いたり落下したりした

このように、需要の拡大に対して施工体制の質が追いついていない現状が、工事トラブル増加の一因となっています。

2. よくある太陽光・蓄電池の工事トラブル事例5選

太陽光発電や蓄電池の導入は、光熱費の削減や災害対策として非常に有効ですが、一方で施工品質や契約内容を巡るトラブルも後を絶ちません。国民生活センターのPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)には、毎年多くの相談が寄せられており、その内容は「雨漏り」や「発電量の相違」、「強引な契約」など多岐にわたります。

ここでは、実際に起きている代表的なトラブル事例を5つに分類し、その原因とリスクを解説します。これらの事例を事前に知っておくことで、悪質な業者や施工ミスを未然に防ぐことができるでしょう。

トラブル事例 主な原因 リスク度
屋根の雨漏り・破損 防水処理の不備、垂木以外へのビス打ち
配線ミス・火災 ケーブル接続不良、無資格工事
設置場所の問題 離隔距離不足、搬入経路の確認漏れ
発電量・容量の相違 シミュレーションの水増し、説明不足
高額な追加請求 見積もりの詳細不備、現地調査不足

2.1 屋根からの雨漏りや外壁の破損

太陽光パネルの設置工事で最も深刻なトラブルの一つが、屋根からの雨漏りです。これは、パネルを固定するための架台を設置する際に、屋根材に穴を開け、その防水処理が不十分であることが主な原因です。

特にスレート屋根や金属屋根の場合、本来は屋根を支える「垂木(たるき)」という頑丈な木材にビスを固定する必要がありますが、施工技術が未熟な業者は、強度のない野地板(のじいた)にビスを打ってしまうことがあります。(※野地板固定の施工方法もあります。)また、開けた穴に対するコーキング(防水材)の充填が甘いと、そこから雨水が侵入し、数年後に天井にシミができたり、カビが発生したりする被害に繋がります。

外壁に蓄電池やパワーコンディショナを設置する際も同様で、外壁のひび割れや防水シートの破損により、建物の寿命を縮めてしまうケースも報告されています。

2.2 配線ミスによる機器の故障や火災リスク

電気工事における配線ミスは、機器が動かないだけでなく、最悪の場合は火災事故に発展する危険性があります。太陽光発電や蓄電池は高電圧を扱う設備であるため、電気工事士の資格と、各メーカーが定める「施工ID」を持つ専門技術者が工事を行う必要があります。

よくある事例としては、ケーブル同士をつなぐコネクタの接続不良(締め付け不足)による発熱や、極性(プラスとマイナス)の誤接続による機器のショートなどが挙げられます。施工IDを持たない作業員が見よう見まねで工事を行った結果、接続部からアーク放電が発生し、火災に至った事例もあるため、施工体制の確認は非常に重要です。

2.3 設置場所の問題でメンテナンスができない

蓄電池やパワーコンディショナは、熱を発するため、メーカーによって周囲に確保すべきスペース(離隔距離)が厳密に定められています。しかし、現地調査がずさんな業者の場合、壁ギリギリに設置してしまい、放熱ができずに故障したり、メンテナンス用の扉が開けられなかったりするトラブルが発生します。

また、蓄電池本体は重量が100kgを超えるものも多く、設置場所までの搬入経路が狭すぎて重機が入らず、工事当日になって「設置不可」と言われたり、人力での搬入による追加費用を請求されたりするケースもあります。さらに、寝室の近くに設置した結果、運転音が気になって眠れないという騒音トラブルも散見されます。

2.4 事前説明と異なる発電量や蓄電容量

契約前のシミュレーションと、実際の発電量や経済効果が大きく乖離しているという相談も多く寄せられています。悪質な業者は、契約を取りたいがために、日陰の影響や経年劣化、天候不順などを考慮しない「理想的な数値」だけでシミュレーションを作成することがあります。

蓄電池に関しても、「これ一台で停電時も普段通り生活できる」と説明を受けていたのに、実際には特定の部屋しか電気が使えない「特定負荷型」であったり、容量が小さすぎて数時間で電気が切れてしまったりする事例があります。国民生活センターも、勧誘時の説明を鵜呑みにせず、契約内容を十分に確認するよう注意喚起を行っています。

参考:家庭用蓄電池の勧誘トラブルにご注意!(発表情報)_国民生活センター

2.5 工事完了後の高額な追加費用請求

契約時の見積もりが「工事費一式」のように大雑把な場合、工事完了後や工事中に予期せぬ追加費用を請求されるトラブルが起こりやすくなります。

例えば、「地盤が弱かったため基礎補強工事が必要になった」「配線距離が長くなったため追加部材費がかかった」「足場の設置が特殊で追加料金が発生した」といった理由が挙げられます。誠実な業者であれば、事前の現地調査でこれらの可能性を予測し、見積もりに反映させるか、追加費用の可能性について事前に説明を行います。契約後に数十万円単位の追加請求が来ないよう、見積もりの内訳と追加工事の条件を契約前に書面で確認することが不可欠です。

3. 蓄電池の設置工事で後悔しないための注意点

太陽光発電や蓄電池は、製品そのものの性能だけでなく、「誰がどのように設置するか」によって寿命や安全性が大きく左右される工事商品です。どれほど高性能な蓄電池を選んでも、施工品質が低ければ雨漏りや故障、最悪の場合は火災などの重大なトラブルにつながりかねません。ここでは、設置工事で失敗しないために必ず押さえておくべき4つの注意点を解説します。

3.1 複数の業者から相見積もりを取る

蓄電池の設置費用には「定価」が存在しないため、業者によって提示価格に100万円以上の差が出ることが珍しくありません。訪問販売などで提示された「今日だけの特別価格」や「工事費無料」といった言葉を鵜呑みにせず、必ず3社程度の業者から見積もりを取り寄せることが重要です。

相見積もりを取ることで、費用の相場感が掴めるだけでなく、各社の対応の質や提案内容の違いを比較できます。極端に安すぎる見積もりには、必要な部材が省かれていたり、手抜き工事をされたりするリスクが潜んでいるため注意が必要です。

国民生活センターも、家庭用蓄電池の勧誘トラブルに関して、その場ですぐに契約せず複数社から見積もりをとって比較検討することを強く推奨しています。

3.2 施工実績やメーカー施工IDの有無を確認する

蓄電池の設置には専門的な知識と技術が求められます。そのため、各メーカーは所定の研修を受け、技術基準を満たした施工者に対して「施工ID(施工認定)」を発行しています。重要なのは、施工IDを持っていない業者が工事を行った場合、メーカー保証の対象外となってしまうケースが多いという点です。

また、契約した会社が自社で施工するのか、それとも下請け業者に丸投げするのかも確認すべきポイントです。下請け構造の場合、責任の所在が曖昧になりやすく、トラブル時の対応が遅れる原因になります。

確認項目 チェックすべき理由とリスク
メーカー施工ID IDがないとメーカー保証が適用されない可能性があるため、必ずID証の提示を求める。
施工実績数 実績が少ない業者は、現場ごとのイレギュラーな対応(配線隠蔽や複雑な屋根形状への対応など)ができない場合がある。
自社施工か下請けか 下請け施工の場合、伝達ミスによる工事トラブルが起きやすい。

3.3 現地調査を丁寧に行う業者を選ぶ

インターネット上の簡易見積もりだけで契約を進めようとする業者は避けるべきです。正確な工事費用や適切な設置場所を判断するためには、専門スタッフによる詳細な現地調査が不可欠です。

現地調査では、蓄電池本体の設置スペースだけでなく、搬入経路の幅、分電盤の空き状況、配線ルート、壁や屋根の劣化状況などを確認します。この調査が15分程度で終わるような簡易的なものであれば、工事当日になって「追加工事が必要」と言われたり、設置不可と判断されたりする恐れがあります。屋根裏や床下、分電盤の内部までしっかりと時間をかけて確認してくれる業者を選びましょう。

3.4 保証内容とアフターサービスの範囲を把握する

蓄電池の保証には、大きく分けて「機器保証(メーカー保証)」と「工事保証(施工店保証)」の2種類があります。機器の故障はメーカー保証でカバーされますが、雨漏りや配線不良といった施工ミスによる損害は、基本的に施工店の保証範囲となります。

そのため、施工店独自の工事保証が用意されているか、その期間や対象範囲がどうなっているかを確認することが極めて重要です。また、万が一施工店が倒産した場合でも保証が継続される「第三者機関による保証」に加入している業者であればより安心です。

保証の種類 概要と注意点
機器保証
(メーカー)
蓄電池本体やパワコンの故障を保証(10年〜15年が一般的)。施工IDを持たない業者の工事では無効になることがある。
工事保証
(施工店)
工事ミスによる雨漏りや配線トラブルなどを保証。メーカー保証ではカバーできない範囲を補うため必須。
自然災害補償 台風、落雷、火災、水害などで機器が破損した場合の補償。メーカー保証には含まれないことが多いため、付帯の有無を確認する。

4. トラブル回避のために契約前に確認すべき項目

太陽光発電システムや蓄電池の導入は、高額な費用がかかる住宅リフォームの一種です。口頭での約束は後々の「言った・言わない」のトラブルに直結するため、契約前にすべての重要事項が書面に記載されているかを確認することが、自己防衛の最後の砦となります。ここでは、契約書にハンコを押す前に必ずチェックすべき具体的なポイントを解説します。

4.1 見積書の内訳と追加工事の可能性

契約トラブルの中で最も多いのが金銭に関するものです。特に注意が必要なのは、見積書に「工事費一式」とだけ記載され、具体的な内訳が不明瞭なケースです。これでは、どの範囲までが標準工事に含まれ、何が追加費用になるのかが判断できません。

適正な業者であれば、部材費、架台設置費、電気配線工事費、足場代などが項目ごとに細かく記載されています。「一式」という記載がある場合は必ず内訳明細を求め、何が含まれていないかを確認してください。

また、現地調査の段階で追加工事の可能性について指摘があったかどうかも重要です。以下のようなケースでは追加費用が発生しやすいため、契約前に費用の有無を確定させておく必要があります。

追加費用が発生しやすいケース 確認すべきポイント
配線距離が長い場合 標準工事に含まれる配線の長さ(m数)と、超過分の単価
隠蔽配線を希望する場合 壁内や天井裏を通す特殊工事の可否と追加料金
分電盤の交換が必要な場合 空き回路がない場合の増設や交換にかかる費用
基礎工事が必要な場合 蓄電池の重量に耐えるためのコンクリート基礎の施工費

契約後に「現場を見たら特殊な工事が必要だった」として高額請求されることを防ぐため、「これ以上の追加費用は発生しない」という確約を書面やメール等の記録に残してもらうことを推奨します。

4.2 工事工程表と施工担当者の確認

契約時には、金額だけでなく「いつ・誰が・どのように」工事を行うのかを明確にする必要があります。特に太陽光や蓄電池の工事は天候に左右されやすいため、余裕を持ったスケジュール管理が求められます。

まず、着工日と完工日、そして連系(電力会社との接続)の予定日が記載された「工事工程表」の提出を求めましょう。工程表がないと、工事がいつまでも始まらない、あるいは足場が組まれたまま放置されるといったトラブルに対処できません。

あわせて確認すべきなのが、施工体制です。契約した販売店が自社で施工するのか、それとも下請けの協力会社に丸投げするのかを確認してください。下請け業者が施工する場合、販売店の担当者と施工業者の間で情報の共有漏れが起きやすいため、当日の現場監督や責任者が誰になるのかを事前に把握しておくことが重要です。

また、工事当日は一時的に停電が必要になるケースがほとんどです。冷蔵庫や医療機器などへの影響を最小限にするため、停電する時間帯と範囲についても事前に説明を受けておきましょう。

4.3 クーリングオフ制度と契約解除の条件

万が一、契約後に不審な点に気づいたり、強引な勧誘で契約してしまったりした場合に備えて、法的なキャンセル権限について理解しておく必要があります。

訪問販売や電話勧誘販売で契約をした場合、特定商取引法に基づき、法定書面(契約書など)を受け取った日から8日以内であれば無条件で契約を解除できる「クーリングオフ制度」が利用できます。契約書の中にクーリングオフに関する記載(赤枠で囲われていることが多い)があるか、文字が小さすぎないかを必ず確認してください。

一方で、自ら店舗に出向いて契約した場合や、Webサイトから見積もりを依頼して契約した場合は、原則としてクーリングオフの対象外となることがあります。そのため、通常の契約解除(キャンセル)の条件を確認することが不可欠です。

4.3.1 解約に関するチェックリスト

  • 部材発注後のキャンセル料は何%か
  • 着工直前のキャンセルは可能か、その場合の違約金はいくらか
  • 工事の遅延など、業者側の過失による解約の場合、手付金は全額返金されるか

特に、海外製メーカーの蓄電池などは納期が遅れることが稀にあります。「納期未定でいつ設置できるかわからない」といった状況になった際、ペナルティなしで契約を白紙に戻せる条項が含まれているかを確認することが、リスク管理として非常に有効です。

クーリングオフの具体的な手続き方法や対象となる取引については、消費者庁のWebサイトなどで正確な情報を確認することをおすすめします。
参考:クーリング・オフ(テーマ別特集) | 消費者庁

5. 万が一工事トラブルが起きた場合の対処法

太陽光発電や蓄電池の設置工事において、施工ミスや契約内容の相違といったトラブルが発生した場合、当事者間での解決が難しいケースも少なくありません。感情的な対立を避け、冷静かつ適切に対処することが重要です。ここでは、公的な相談窓口の活用方法や、交渉を有利に進めるための記録の残し方について解説します。

5.1 消費者センターや専門機関への相談

業者との話し合いが進まない場合や、高額な請求に納得がいかない場合は、自分たちだけで解決しようとせず、早めに第三者機関へ相談しましょう。専門的な知識を持つ相談員から、解決に向けた助言やあっせんを受けることができます。

5.1.1 消費者ホットライン「188」

どこに相談すればよいかわからない場合は、局番なしの「188(いやや!)」へ電話をかけましょう。これは消費者庁が設置している全国共通の電話番号で、地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれます。

消費生活センターでは、商品やサービスに関する契約トラブルについて、専門の相談員が公正な立場で処理にあたってくれます。相談は原則無料ですが、通話料は発生します。

参考:消費者ホットライン | 消費者庁

5.1.2 住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)

「住まいるダイヤル」は、国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口です。リフォーム工事の不具合や契約に関するトラブルについて、一級建築士などの専門家が相談に乗ってくれます。

特に、見積書の内容が適正かどうかのチェックや、弁護士・建築士との対面相談(条件あり)も利用できるため、技術的な問題や法的な判断が必要な場合に非常に頼りになります。

参考:住まいるダイヤル | 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター

5.1.3 弁護士などの法律専門家

施工ミスによる損害賠償請求や、悪質な契約の解除を求める場合で、話し合いでの解決が困難なときは、弁護士への相談を検討してください。法テラス(日本司法支援センター)などを利用すれば、一定の条件で無料法律相談を受けることも可能です。

5.2 施工業者との交渉記録を残す重要性

トラブル解決において最も重要なのが、「言った言わない」の水掛け論を防ぐための証拠です。口頭での約束は後から証明することが難しいため、あらゆるやり取りを記録として残す癖をつけましょう。

5.2.1 証拠となる記録の残し方

交渉を有利に進めるために、以下のような記録を整理して保存しておくことをおすすめします。

証拠の種類 保存のポイントと注意点
契約書・見積書・図面 契約時の書類一式は全て保管します。追加工事が発生した際も、必ず新しい見積書を書面でもらいましょう。
メール・LINE・FAX 日時と送信元がわかる状態で保存します。重要な約束事は電話ではなく、メール等の文字に残る形式で送ってもらうように依頼します。
会話の録音データ 電話や対面での打ち合わせ内容をボイスレコーダーやスマホで録音します。後から聞き返して「交渉記録メモ」を作成する際にも役立ちます。
写真・動画 施工不良と思われる箇所(雨漏り、配線の乱れなど)を、日付入りで撮影します。被害状況を客観的に伝えるための強力な証拠となります。
交渉記録ノート 「いつ」「誰と」「どのような話をしたか」を時系列でノートに記録します。担当者の名前も必ず控えておきましょう。

5.2.2 内容証明郵便の活用

クーリングオフの通知や契約解除の意思表示、損害賠償の請求などを行う際は、「内容証明郵便」を利用するのが一般的です。これは、「いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったか」を郵便局が証明してくれるサービスです。

口頭や普通のメールでは「聞いていない」「届いていない」としらを切られるリスクがありますが、内容証明郵便であれば法的な証拠能力が高く、相手に対してこちらの本気度を伝える効果もあります。

6. まとめ

太陽光発電や蓄電池の導入は、光熱費の削減や災害時の備えとして大きなメリットがありますが、施工不良や契約上のトラブルには十分な注意が必要です。本記事で解説した雨漏りや追加費用などのリスクを回避するためには、信頼できる業者選びが何よりも重要となります。

契約前には必ず複数の業者から相見積もりを取り、施工実績やメーカー施工IDの有無、アフターサービスの範囲を徹底的に確認しましょう。価格の安さだけで判断せず、現地調査や説明の丁寧さを見極めることが成功の鍵です。万が一トラブルが発生した場合は、一人で抱え込まずに国民生活センターなどの専門機関へ速やかに相談してください。

>石川企画合同会社

石川企画合同会社

創業2011年
累計 実績8,000件超
太陽光・蓄電池・EV・オール電化のトータル施工
全国対応
建設業:茨城県知事許可(般-03)第37444号
電気工事業:茨城県(西)登録 第20210005号

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