補助金でいくら安くなる?2025年度版・蓄電池補助金まとめ

  • 2025年12月5日
  • 2025年12月16日

家庭用蓄電池の導入を検討しているものの、高額な初期費用がネックになっていませんか?実は、国やお住まいの自治体が実施する補助金制度を賢く活用すれば、その負担を大幅に軽減することが可能です。この記事では、2025年度に利用できる最新の補助金情報を網羅的に解説します。国の「子育てエコホーム支援事業」の後継事業や「DR補助金」といった主要制度から、東京都・神奈川県・埼玉県など自治体独自の支援策、さらには複雑な申請手続きの流れ、併用の可否、業者選びのポイントまで、蓄電池の補助金に関するあらゆる疑問を解決します。この記事を最後まで読めば、ご自身が使える補助金がわかり、最もお得に蓄電池を設置する方法が分かります。

1. まず結論 蓄電池の補助金で平均30万円~60万円安くなる

2025年度において家庭用蓄電池を導入する際、国とあなたがお住まいの自治体(都道府県・市区町村)の補助金を活用することで、平均して30万円から60万円、多いケースでは100万円以上の費用を抑えられる可能性があります。 蓄電池の本体価格や工事費は決して安価ではありませんが、これらの制度を賢く利用することで、初期費用を大幅に軽減し、よりお得に設置することが可能です。

補助金の金額は、導入する蓄電池の性能(蓄電容量など)や、お住まいの地域によって大きく変動します。特に東京都のように手厚い補助金制度を設けている自治体もあり、国の補助金と併用することで、設置費用の半分以上が補助されるケースも珍しくありません。

1.1 国の補助金と地方自治体の補助金の併用が基本

蓄電池の補助金を最大限に活用する上での基本戦略は、国の補助金と、都道府県や市区町村が独自に実施している補助金を併用することです。 原則として、財源が異なる国の制度と地方自治体の制度は併用が認められています。 これにより、複数の補助金を受け取ることができ、自己負担額を大きく減らすことができます。

ただし、国の補助金制度同士の併用はできない、自治体によっては国の補助金との併用を認めていない場合があるなど、いくつかの注意点も存在します。 そのため、まずは利用を検討している各補助金制度の公募要領をしっかりと確認することが重要です。

1.2 【種類別】補助金額の目安一覧

2025年度に利用できる可能性のある主な補助金の種類と金額の目安を以下の表にまとめました。申請時期や予算の上限があるため、検討する際は必ず公式情報をご確認ください。

補助金の種類 制度の例 補助金額の目安 主な特徴
DR補助金(電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭用蓄電システム導入支援事業) 1kWhあたり3.7万円(上限60万円) 電力の需給バランス調整(DR)に対応した機種が対象。非常に人気が高く、早期に受付終了となる傾向がある。
子育てエコホーム支援事業の後継事業 一律 64,000円/戸 断熱改修などの省エネリフォームと同時に蓄電池を設置する場合に対象となる可能性がある。
都道府県 (例)東京都:家庭における蓄電池導入促進事業 1kWhあたり最大12万円 非常に手厚い補助制度で知られる。太陽光発電を設置していない場合でも対象となる場合がある。
市区町村 各市区町村の制度 5万円~20万円程度 自治体によって制度の有無や金額、条件が大きく異なる。お住まいの自治体のホームページなどで確認が必要。

1.3 補助金活用シミュレーション(モデルケース)

実際に補助金を活用した場合、どれくらいお得になるのか、具体的なモデルケースで見てみましょう。

【東京都世田谷区在住・9.5kWhの蓄電池を設置する場合】

活用する補助金 計算方法 補助金額(目安)
国のDR補助金 3.7万円 × 9.5kWh 約35万円
東京都の補助金 12万円 × 9.5kWh 114万円
世田谷区の補助金 (各自治体の規定による) 約10万円
合計補助金額 約159万円

※上記はあくまで一例です。実際の補助金額は、対象経費や各制度の上限額、公募要領によって変動します。

このように、複数の補助金を組み合わせることで、高額になりがちな蓄電池の導入費用を大幅に削減できることがわかります。まずはご自身の状況でどの補助金が使えるのか、専門の販売・施工業者に相談してみることをお勧めします。

2. 【2025年最新】国が実施する蓄電池の補助金制度

2025年度も、国はカーボンニュートラルの実現に向け、家庭用蓄電池の導入を積極的に支援しています。国の補助金は、地方自治体(都道府県・市区町村)の制度と併用できる場合も多く、導入コストを大幅に抑えることが可能です。現在、国が主導する家庭用蓄電池向けの補助金は、大きく分けて3つの事業が中心となります。それぞれの制度内容を理解し、ご自身の状況に最も適した補助金を活用しましょう。

国の主要な蓄電池補助金(2025年度)
補助金名 補助額の目安 主な特徴
子育てエコホーム支援事業の後継事業 64,000円/戸など 省エネ性能の高い新築住宅やリフォームが対象。蓄電池単体での申請は不可。
DR補助金 最大60万円 電力の需給バランス調整(DR)への参加が条件。
DER補助金 VPP(仮想発電所)への参加が条件となる実証事業。2025年度はDR補助金に集約される傾向。

2.1 子育てエコホーム支援事業の後継事業

国土交通省が中心となって進める、住宅の省エネ化を目的とした補助金制度です。2024年度に実施された「子育てエコホーム支援事業」の後継として、2025年度も同様の事業が「子育てグリーン住宅支援事業」などの名称で継続される見込みです。 この制度では、高い省エネ性能を持つ住宅(ZEHレベルなど)の新築や、既存住宅の断熱改修と合わせて蓄電池を設置する場合に補助の対象となります

蓄電池単体の設置では利用できませんが、リフォームや新築のタイミングで導入を検討している方には大きなメリットがあります。補助額は蓄電池の設置に対して一律64,000円が基本ですが、他の省エネ工事と組み合わせることで、住宅全体でより高額な補助を受けることが可能です。

2.2 DR補助金 電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭用蓄電システム導入支援事業

DR補助金は、経済産業省が管轄し、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が執行する制度です。 DRとは「デマンドレスポンス」の略で、電力の需要(Demand)に応じて供給量を調整する仕組みを指します。この補助金は、電力需給がひっ迫した際に、電力会社の遠隔制御によって蓄電池の充放電をコントロールする実証事業に参加することが条件となります。

補助額は「初期実効容量1kWhあたり3.7万円」または「機器費と工事費の合計額の3分の1」のいずれか低い方が適用され、上限は60万円と比較的高額です。 ただし、SIIに登録されたDR対応の蓄電システムを導入する必要があるほか、非常に人気が高く、公募開始から短期間で予算上限に達し受付が終了する傾向があるため、早めの情報収集と販売施工店への相談が不可欠です。

2.3 DER補助金 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業

DER補助金も経済産業省が管轄する制度で、DER(分散型エネルギーリソース)の活用を目的としています。DERとは、太陽光発電や蓄電池など、地域に分散して設置されたエネルギー源の総称です。この補助金は、家庭の蓄電池などを束ねて一つの発電所のように機能させるVPP(仮想発電所)の実証事業に参加することが主な要件となります。

DR補助金よりもさらに高度なエネルギーマネジメントが求められる実証事業であり、専門の事業者(アグリゲーター)との契約が必要です。 近年、DER補助金はDR補助金に統合・集約される傾向にあり、2025年度においてはDR補助金が家庭向けの中心的な制度となっています。 VPPへの参加に興味がある場合は、対応可能なアグリゲーターや販売施工店に相談してみましょう。

3. お住まいの地域は?都道府県・市区町村の蓄電池補助金

国の補助金に加えて、お住まいの都道府県や市区町村といった地方自治体も独自の補助金制度を実施している場合があります。これらの補助金は、国の制度と併用できるケースが多く、活用することで蓄電池の導入費用を大幅に抑えることが可能です。ここでは、特に補助金制度が充実している自治体の例と、ご自身の地域の補助金を探す方法について解説します。

3.1 【都道府県別】補助金制度の一例

都道府県が主体となって実施している補助金は、市区町村のものより予算規模が大きく、比較的長期間にわたって公募されている傾向があります。ただし、自治体によって内容や金額、申請要件は大きく異なるため、お住まいの地域の最新情報を必ず確認しましょう。

3.1.1 東京都の蓄電池補助金

東京都では、公益財団法人東京都環境公社(クール・ネット東京)が「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」を実施しています。 家庭における電気の自家消費拡大や災害時の電源確保を目的としており、非常に手厚い補助が受けられるのが特徴です。

項目 概要
補助金額 蓄電容量1kWhあたり12万円
主な要件 都内の住宅に新規で対象機器を設置すること、SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)に登録されている機器であること など。
特記事項 太陽光発電システムと同時設置する場合や、V2Hを導入する場合に補助が加算されることがあります。DR(デマンドレスポンス)実証事業への参加でさらに10万円が上乗せされる制度もあります。

詳細な要件や申請手続きについては、クール・ネット東京の公式サイトで最新情報をご確認ください。

3.1.2 神奈川県の蓄電池補助金

神奈川県では、2050年の脱炭素社会実現に向け、「令和7年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金」といった事業を行っています。 家庭での省エネと太陽光発電の導入促進を目的とした補助金です。

項目 概要
補助金額 蓄電池システムに対して一律15万円
主な要件 県内の住宅に太陽光発電設備と蓄電池を同時に導入すること、SIIに登録されている機器であること など。
注意点 この補助金は太陽光発電システムとの同時設置が必須条件であり、蓄電池単体での設置は対象外となる点に注意が必要です。

神奈川県では、県だけでなく横浜市や川崎市、相模原市など、各市区町村でも独自の補助金制度を設けている場合があります。

3.1.3 埼玉県の蓄電池補助金

埼玉県では、県としての統一的な住宅用蓄電池補助金は2025年時点では限定的ですが、多くの市区町村が積極的に独自の補助金制度を設けています。 例えば、さいたま市では「創エネ・蓄エネ設備導入補助金」、川越市では「住宅用脱炭素化設備等導入奨励金」 など、地域ごとに多様な支援策が展開されています。

項目 概要
補助金額 市区町村により異なる(例:上尾市は一律5万円、入間市は設備価格の1/3(上限50万円)など)
主な要件 各市区町村の定める要件(市内在住、市税の滞納がないことなど)を満たす必要があります。
ポイント 県の「埼玉県省エネ・再エネ活用設備あんしん事業者」に認定された業者から導入することが要件となる場合があります。

3.2 【市区町村別】補助金制度の探し方と注意点

お住まいの市区町村で補助金があるか調べるには、「(市区町村名) 蓄電池 補助金」といったキーワードで検索するのが最も簡単で確実です。自治体の公式サイトや、地域の施工業者のウェブサイトで最新情報が見つかるでしょう。

市区町村の補助金を利用する際の注意点は、都道府県の制度に比べて予算額が少なく、申請期間が非常に短いことです。公募開始後、数週間や1ヶ月程度で予算上限に達し、受付が終了してしまうケースも少なくありません。そのため、導入を検討し始めた段階で自治体のホームページをこまめにチェックし、早めに施工業者に相談して準備を進めることが重要です。

4. 【簡単4ステップ】蓄電池の補助金申請から受給までの流れ

蓄電池の補助金申請は、一見すると複雑に感じられるかもしれません。しかし、基本的な流れを理解しておけば、スムーズに手続きを進めることが可能です。多くの場合は、購入する販売・施工業者が申請手続きを代行またはサポートしてくれるため、過度に心配する必要はありません。ここでは、申請準備から補助金受給までの一般的な流れを4つのステップに分けて解説します。

4.1 ステップ1 対象機器の選定と業者への相談

補助金を利用するための最初のステップは、補助金の対象となる蓄電池を選び、信頼できる業者に相談することから始まります。国や自治体の補助金制度では、対象となる蓄電池の性能や機能に特定の要件が定められていることがほとんどです。補助金対象製品として登録されている機器でなければ、補助を受けることはできません。

どの製品が対象になるかを個人で調べるのは大変なため、補助金申請の実績が豊富な販売・施工業者に相談するのが最も効率的です。複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、補助金申請のサポート体制や施工実績などを比較検討して、契約する業者を決定しましょう。

4.2 ステップ2 交付申請と決定通知

設置する蓄電池と依頼する業者が決まったら、補助金の交付申請手続きに進みます。最も重要な注意点は、原則として蓄電池の設置工事の「契約後・着工前」に申請を完了させる必要があることです。 申請手続きは業者が代行してくれる場合が多いですが、申請者本人でなければ用意できない書類もあるため、協力して準備を進めましょう。

申請に必要な書類は補助金制度によって異なりますが、一般的には以下の書類が必要となります。

書類の種類 概要
交付申請書 指定の様式に必要事項を記入したもの
本人確認書類 運転免許証や住民票の写しなど
見積書・契約書の写し 導入する機器の型番や金額が明記されたもの
対象機器のカタログ等 機器の仕様がわかる書類

提出された書類は事務局によって審査され、内容に不備がなければ「交付決定通知書」が郵送またはメールで届きます。この通知を受け取るまで、工事を開始することはできません。

4.3 ステップ3 蓄電池の設置工事と支払い

「交付決定通知書」を受け取ったら、いよいよ蓄電池の設置工事を開始できます。交付決定前に工事に着手してしまうと補助金の対象外となるため、必ず通知書が届いてから工事を始めるようにしてください。

工事が完了したら、契約内容に基づき、施工業者へ工事費用全額を支払います。この時点ではまだ補助金は振り込まれていないため、一度ご自身で費用を全額立て替える必要がある点に注意が必要です。支払い後に受け取る領収書や振込明細は、次のステップである実績報告で必須となるため、大切に保管しておきましょう。

4.4 ステップ4 実績報告と補助金の受給

蓄電池の設置と支払いが完了したら、定められた期限内に「実績報告書」を提出します。これが最終ステップです。実績報告では、実際に工事が行われ、支払いが完了したことを証明する書類を提出します。

実績報告に必要な主な書類は以下の通りです。

書類の種類 概要
実績報告書 指定の様式に必要事項を記入したもの
支払いを証明する書類 領収書の写しや振込明細など
設置状況の写真 設置した蓄電池の型番がわかる銘板や、設置前後の写真など
保証書の写し メーカーが発行した保証書

提出された実績報告書が審査され、内容に問題がなければ「交付額確定通知書」が届きます。その後、申請時に指定した銀行口座へ補助金が振り込まれ、すべての手続きが完了となります。実績報告から振込までは数ヶ月程度かかるのが一般的です。

5. 蓄電池の補助金を利用する際の重要チェックポイント

蓄電池の補助金制度は、導入コストを大幅に削減できる非常に魅力的な制度ですが、その一方で申請にはいくつかの重要な注意点が存在します。「知らなかった」という理由で補助金を受け取れないといった事態を避けるため、ここで解説する3つの重要チェックポイントを必ず押さえておきましょう。

5.1 申請期間と予算上限に注意

蓄電池の補助金において、最も注意すべき点が「申請期間」と「予算上限」です。国の補助金をはじめ、人気の制度は公募開始からわずか数週間で予算上限に達し、受付が終了してしまうケースも珍しくありません。 検討している間に公募が締め切られてしまうことのないよう、常に最新の情報を確認し、早めに準備を進めることが重要です。

多くの補助金は先着順で受付され、予算の上限に達した時点で期間内であっても即日締め切りとなります。 そのため、蓄電池の導入を決めたら、速やかに補助金申請の実績が豊富な販売施工業者に相談し、見積もり取得や書類準備に着手することをおすすめします。

5.2 補助金の併用は可能か

蓄電池の補助金は「国」「都道府県」「市区町村」がそれぞれ実施している場合があります。これらの補助金は、財源が異なるため併用できるケースが多く、組み合わせることで自己負担額をさらに軽減できます。 例えば、「国の補助金」と「東京都の補助金」を両方利用するといったことが可能です。

ただし、同一の機器や工事に対して、国の補助金を複数利用することは原則としてできません。 また、自治体によっては、国や他の自治体との併用を認めていない場合もあるため、申請を検討している各補助金の公募要領を必ず確認する必要があります。 不明な点は、自治体の担当窓口や申請を代行してくれる業者に事前に問い合わせましょう。

補助金の組み合わせ 併用の可否 注意点
国 + 都道府県 可能な場合が多い 都道府県の公募要領を必ず確認する
国 + 市区町村 可能な場合が多い 市区町村の公募要領を必ず確認する
都道府県 + 市区町村 自治体による 両方の自治体の公募要領を確認する
国 + 国 原則として不可 同一の工事・機器が対象でないか確認する

5.3 対象となる蓄電池の要件

補助金を利用するためには、導入する蓄電池が各制度の定める要件を満たしている必要があります。多くの場合、対象となる機器は一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に登録されている製品に限られます。 そのため、まずは検討している蓄電池が補助金の対象製品リストに含まれているかを確認することが第一歩です。対象製品は、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の公式サイトなどで確認できます。

主な要件としては、安全性に関する認証(JIS規格など)の取得、一定の性能(蓄電容量、変換効率など)を満たしていることなどが挙げられます。近年では、HEMS(ヘムス:家庭用エネルギー管理システム)と連携してエネルギーの見える化や最適制御ができることや、電力需給ひっ迫時に遠隔で充放電を制御する「DR(ディマンドリスポンス)」への対応が求められるケースも増えています。 これらの要件は複雑な場合もあるため、補助金制度に詳しい専門の業者に相談し、自宅の状況に合った対象機器を選ぶことが成功への近道です。

6. 補助金活用で失敗しないための業者選び

蓄電池の補助金制度は、国や自治体からの支援を受けてお得に導入できる非常に魅力的な制度ですが、その手続きは複雑で専門的な知識が求められます。補助金の申請手続きをスムーズに進め、確実に受給するためには、信頼できる施工業者を選ぶことが最も重要です。残念ながら、補助金に関する知識が乏しい業者や、手続きを誠実に行わない悪質な業者も存在するため、業者選びは慎重に行う必要があります。実際に、国民生活センターからも家庭用蓄電池の勧誘トラブルに関する注意喚起がなされています。(参考:国民生活センター「家庭用蓄電池の勧誘トラブルにご注意!」)

ここでは、補助金活用で失敗しないための業者選びのポイントを具体的に解説します。

6.1 補助金申請の実績が豊富な業者を選ぶ

補助金制度は年度ごとに内容が変更されたり、申請要件が複雑であったりするため、常に最新の情報を把握している業者でなければ対応が困難です。補助金の申請実績が豊富な業者であれば、最新の制度内容を熟知しており、煩雑な申請手続きもスムーズに進めてくれます。業者のウェブサイトで過去の補助金採択実績や施工事例を確認したり、相談時に担当者へ直接質問したりして、実績の豊富さを見極めましょう。

6.1.1 「補助金申請代行」の可否と費用を確認しよう

多くの優良業者は、補助金の申請手続きを代行してくれます。個人で申請書類を準備するのは大変な手間がかかるため、申請代行サービスは積極的に活用したいところです。ただし、業者によっては代行手数料が別途発生する場合や、そもそも代行を行っていないケースもあります。契約前に、申請代行の可否、代行の範囲、費用の有無を必ず確認しておきましょう。中には「代行する」と言いながら実際には申請してくれないといった悪質なケースもあるため、契約書にもその旨を明記してもらうとより安心です。

6.2 必ず3社以上から相見積もりを取る

蓄電池の価格や工事費用は、業者によって大きく異なります。適正な価格で契約するためにも、最低でも3社以上の業者から相見積もりを取り、内容を比較検討することが不可欠です。「今契約すれば大幅に割引します」「モニター価格は今日だけです」といった言葉で契約を急かす業者には特に注意が必要です。冷静に比較検討する時間を与えないのは、悪質な業者の典型的な手口です。

6.2.1 見積書でチェックすべき重要項目

相見積もりを取ったら、総額だけでなく、その内訳を詳細に比較することが重要です。以下の項目が明確に記載されているかを確認しましょう。

チェック項目 確認するべきポイント
蓄電池本体の価格 メーカー名、製品の型番、容量(kWh)が正確に記載されているか。
工事費用 基礎工事、電気工事、設置工事、配線工事など、費用の内訳が「一式」ではなく具体的に記載されているか。
諸経費 電力会社への申請費用や補助金申請代行手数料などが含まれているか。不明な項目がないか確認する。
保証内容 メーカー保証に加えて、業者独自の施工保証や自然災害補償の有無と期間が明記されているか。
補助金適用後の金額 申請する補助金の名称と、適用「予定」額であることが明記されているか。「確定額」のように誤解を招く表現になっていないか注意する。

6.3 信頼性を見極める3つの客観的ポイント

価格やサービス内容に加えて、業者の信頼性を客観的な指標で判断することも大切です。安心して長期間付き合える業者か、以下のポイントで確認しましょう。

6.3.1 1. 建設業許可やメーカーの施工認定を保有しているか

蓄電池の設置には専門的な電気工事が伴います。建設業許可(電気工事業)や、取り扱う蓄電池メーカーが発行する施工認定(施工ID)を保有している業者は、一定の技術力と信頼性があると判断できます。これらの資格情報は、多くの場合、業者のウェブサイトの会社概要ページなどで確認できます。

6.3.2 2. 長期的な保証とアフターサービスが充実しているか

蓄電池は10年以上にわたって使用する高価な設備です。万が一の故障やトラブルに備え、保証とアフターサービスの内容は非常に重要です。メーカーによる製品保証だけでなく、工事中の事故や施工不良に対応する「施工保証」や、台風や落雷などの自然災害に対応する「自然災害補償」が業者独自で用意されているかを確認しましょう。定期点検の有無や、トラブル発生時の連絡体制などもチェックしておくと安心です。

6.3.3 3. 第三者からの口コミや評判を確認する

業者のウェブサイトに掲載されている「お客様の声」だけでなく、Googleマップの口コミや住宅設備関連の比較サイトなど、第三者のプラットフォームでの評判も参考にしましょう。良い評価だけでなく、悪い評価の内容にも目を通し、トラブルがあった際にどのような対応をしているかを確認することで、その業者の誠実さを見極めることができます。

7. まとめ

本記事では、2025年度に活用できる蓄電池の補助金について、国の制度からお住まいの地域の制度まで網羅的に解説しました。結論として、蓄電池の導入費用は補助金を活用することで平均数十万円安くすることができ、初期費用の負担を大幅に軽減できます。

国が主導する「DR補助金」や「DER補助金」といった制度に加え、お住まいの都道府県や市区町村が独自に設けている補助金も多数存在します。これらの補助金は併用できる場合も多いため、ご自身の条件に合うものを最大限活用することが重要です。

ただし、補助金は申請期間や予算が限られており、手続きが複雑なことも少なくありません。また、対象となる蓄電池の要件も定められています。補助金活用で失敗しないためには、最新の情報に精通し、申請サポートまで一貫して任せられる信頼できる販売・施工業者へ早めに相談することが成功への近道です。

この記事を参考に、ご家庭に最適な補助金を見つけ、お得に蓄電池を導入して、電気代の削減や災害への備えを実現しましょう。

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