蓄電池は停電に本当に役立つの?動く家電・動かない家電一覧

  • 2025年12月24日
  • 2026年1月3日

「地震や台風による停電対策として、家庭用蓄電池は本当にいる?いらない?」導入コストが高額なため、実際に価格に見合うだけのメリットがあるのか迷っている方は多いのではないでしょうか。結論から言えば、在宅避難を想定する場合や太陽光発電を導入している家庭にとって、蓄電池はライフラインを維持するために非常に有効な設備です。しかし、機種の選び方を間違えると「停電時にエアコンが動かない」「IHが使えず料理ができない」といった事態に陥る可能性があります。

本記事では、停電対策として蓄電池が必要とされる理由をはじめ、機種による「特定負荷型」と「全負荷型」の違い、実際に動く家電・動かない家電を具体例を挙げて解説します。

この記事を読むことで、ご自身の家庭に蓄電池が必要かどうかが明確になり、災害時でも普段通りの生活を送るために必要なスペックや選び方が分かります。

1. 停電対策に家庭用蓄電池はいるのかいらないのか

「蓄電池は高い買い物だけど、本当に必要なの?」と導入を迷う方は少なくありません。結論から言えば、「災害時の安心と生活の維持」を最優先するなら蓄電池は必要であり、逆に「数日間の不便は我慢できる」「コストパフォーマンスだけを重視したい」という場合は、必ずしも必要とは言えません。

日本は台風や地震などの自然災害が多く、ひとたび大規模な停電が発生すると、復旧までに数日〜数週間を要するケースもあります。そのような状況下で、蓄電池は「電気の保険」として機能します。

まずは、ご自身の家庭環境において蓄電池が「いる」のか「いらない」のか、判断基準となるポイントを整理しました。

判断基準 蓄電池が「いる」家庭 蓄電池が「いらない」家庭
災害への備え 停電時も冷蔵庫や照明、スマホを使いたい 冷蔵庫内の食品は諦める、懐中電灯で十分
家族構成 高齢者、乳幼児、ペットがいる 体力のある大人のみ
太陽光発電 設置済み、または設置予定がある 設置する予定がない
予算感 安心のためなら初期費用をかけられる とにかく安く済ませたい

1.1 災害時の非常用電源として蓄電池がいる理由

近年、日本各地で発生している地震や台風による被害は甚大で、停電が長期化するリスクは常に隣り合わせです。災害時に家庭用蓄電池が必要とされる最大の理由は、「ライフラインが断たれた状態でも、最低限の生活レベルを維持できる」点にあります。

具体的には、以下のようなリスクを回避するために役立ちます。

  • 情報の遮断を防ぐ:スマートフォンの充電切れによる安否確認や災害情報の取得不能を防ぎます。
  • 食料の廃棄を防ぐ:冷蔵庫を稼働させ続けることで、備蓄食材の腐敗を防ぎます。
  • 健康被害を防ぐ:夏場の熱中症や冬場の低体温症対策として、扇風機や電気毛布などが使えます。

特に、小さなお子様や高齢者、ペットがいるご家庭では、空調や医療機器の停止が命に関わる場合もあるため、非常用電源の確保は非常に重要です。内閣府などの公的機関も、災害への備えとして電源の確保を推奨しています。

参考:災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~ | 首相官邸ホームページ

1.2 太陽光発電と連携すれば長期間の停電も安心

蓄電池単体では、あらかじめ貯めておいた電気がなくなれば使用できなくなります。しかし、太陽光発電と連携させることで、その効果は最大化されます。

太陽光発電システムがあれば、停電中でも昼間は太陽光で発電した電気を使用し、余った電気を蓄電池に充電することができます。そして、夜間はその貯めた電気を使うという「自給自足のサイクル」を作り出すことが可能です。

この仕組みがあれば、停電が数日〜1週間以上に及ぶような長期戦になったとしても、電気のある生活を継続できる可能性が高まります。これを「創蓄連携(そうちくれんけい)」と呼び、災害対策としての信頼性は格段に向上します。

2. 蓄電池で動く家電と動かない家電の違いとは

家庭用蓄電池を導入しても、停電時にすべての家電がこれまで通り使えるとは限りません。いざという時に「動かない!」と慌てないためには、蓄電池の「配線タイプ(特定負荷か全負荷か)」と「対応電圧(100Vか200Vか)」の違いを理解しておくことが非常に重要です。ここでは、それぞれのタイプで何が使えて何が使えないのかを詳しく解説します。

2.1 特定負荷型で使える家電と使えない家電

特定負荷型とは、分電盤の中で100Vのみで、あらかじめ指定した特定の回路(エリア)だけに電気を供給するタイプの蓄電池です。一般的には、冷蔵庫があるキッチンのコンセントや、リビングの照明・テレビ用コンセントなどを「非常時用」として選択します。

このタイプの最大のメリットは、電気を供給するエリアを絞るため、限られた蓄電池の容量を節約しながら長く使える点にあります。また、全負荷型に比べて導入費用を抑えやすい傾向があります。

一方で、指定していない部屋の電気は一切使えません。例えば、リビングを指定回路にした場合、子供部屋や寝室の照明はつかず、コンセントも使用できなくなります。停電時に「どの家電を優先して動かしたいか」を導入前によくシミュレーションする必要があります。

2.2 全負荷型なら家中のほとんどの家電が動く

全負荷型とは、家全体の電気回路に電気を供給できるタイプです。停電が発生しても、家中の照明スイッチやコンセントが普段通りに使えるため、災害時でも不便を感じにくいのが特徴です。

「どのコンセントに挿せばいいんだっけ?」と迷う必要がなく、家族全員がストレスなく過ごせる点は大きな安心材料となります。特に二世帯住宅や部屋数が多い家庭では、全負荷型が選ばれるケースが増えています。

ただし、家中の家電が動くということは、それだけ電気の消費スピードも速くなることを意味します。無意識に電気を使いすぎてしまい、想定よりも早く蓄電池の残量がなくなってしまうリスクがあるため、節電意識を持つことが大切です。

2.3 200V対応の蓄電池ならエアコンやIHも使用可能

ここで注意が必要なのが、「全負荷型ならすべての家電が動く」とは限らないという点です。実は、日本の家庭用電源には一般的な「100V」と、パワーが必要な家電に使われる「200V」の2種類があります。

多くの家庭用蓄電池は一定の出力のみに対応しており、その場合、たとえ全負荷型であってもメーカーによっては大型エアコン、IHクッキングヒーター、エコキュートなど同時に動かせない商品もあります。

オール電化住宅などで、停電時にもIHで調理をしたり、真夏や真冬にリビングの大型エアコンを使ったりしたい場合は、必ず「200V対応」の蓄電池を選ぶ必要があります。ご自宅の重要な家電がどちらの電圧かを確認し、スペックに見合った製品を選びましょう。

以下の表に、蓄電池のタイプ別で使用できる家電の目安を整理しました。

タイプ 電気を使える場所 100V家電
(冷蔵庫・TV・照明等)
200V家電
(IH・大型エアコン等)
特定負荷型 指定した特定の回路のみ
(例:リビングと冷蔵庫)

(指定エリアのみ)
×
(基本的に不可)
全負荷型
(100Vのみ)
家中のすべての部屋
(家中どこでも可)
×
(動作しない)
全負荷型
(200V対応)
家中のすべての部屋
(家中どこでも可)

(使用可能)

3. 停電時に蓄電池で動く家電の具体例一覧

停電が発生した際、蓄電池に貯めた電気を使って具体的に「どの家電」が「どれくらいの時間」使えるのかを把握しておくことは、災害への備えとして非常に重要です。蓄電池があれば全ての家電が普段どおり使えるわけではなく、蓄電池の「蓄電容量(kWh)」と「定格出力(W)」の範囲内でやりくりする必要があるからです。

ここでは、一般的な家庭用蓄電池(容量5〜10kWh程度、自立運転出力1.5kVA〜2.0kVA程度を想定)を基準に、生活必需品、情報収集ツール、調理家電の3つのカテゴリーに分けて解説します。

3.1 冷蔵庫や照明など生活必需品の稼働時間

停電時に最も稼働させたい家電として挙げられるのが冷蔵庫と照明です。特に冷蔵庫は、中の食材を腐らせないために24時間稼働させ続ける必要があります。

一般的なファミリータイプの冷蔵庫の消費電力は、安定運転時であればそれほど大きくありません。しかし、夏場などで冷却運転が頻繁に行われる場合や、コンプレッサーが起動する瞬間には一時的に消費電力が上がります。それでも、近年の省エネタイプの冷蔵庫であれば、一般的な家庭用蓄電池で2〜3日程度は稼働させることが可能です。

照明に関しては、LED照明であれば消費電力が非常に少ないため、蓄電池の残量をほとんど気にせずに長時間使用できます。不安な夜を過ごす中で、明かりがあることは心理的な安心感にもつながります。

家電製品 消費電力の目安 使用のポイント
冷蔵庫(400〜500L) 50W 〜 300W 開閉を減らし冷気を逃さないことで、消費電力を抑えられます。
LEDシーリングライト 30W 〜 50W 調光機能で明るさを落とせば、さらに長時間使用可能です。
扇風機・サーキュレーター 20W 〜 50W エアコンが使えない場合の重要な冷房手段となります。

3.2 テレビやスマホ充電など情報収集ツールの使用

災害時には、正確な情報を得ることが身の安全を守る鍵となります。スマートフォンやテレビ、インターネット回線用のWi-Fiルーターは、情報収集のためのライフラインです。

スマートフォンの充電に必要な電力はわずか10W〜15W程度ですので、蓄電池があれば家族全員分のスマホを何度フル充電しても容量への影響は軽微です。また、Wi-FiルーターやONU(回線終端装置)もコンセントに繋げば動くため、通信回線さえ生きていれば停電時でもインターネット接続が可能になります。

テレビに関しては、大型の液晶テレビなどは100W〜200W程度の電力を消費します。つけっぱなしにすると蓄電池の残量を意外と早く消費してしまうため、ニュースの時間だけつけるなど、メリハリのある使い方が推奨されます。

家電製品 消費電力の目安 使用のポイント
スマートフォン充電 10W 〜 15W 消費電力は極めて少ないため、最優先で使用して問題ありません。
Wi-Fiルーター・ONU 10W 〜 20W 通信手段確保のため、常時接続しておくのがおすすめです。
液晶テレビ(40型〜) 100W 〜 200W 情報収集時以外は電源をオフにすることで節電になります。
ノートパソコン 50W 〜 100W 仕事や連絡手段として数時間は問題なく使用可能です。

3.3 電子レンジや炊飯器など調理家電の注意点

停電時でも温かい食事がとれることは大きなメリットですが、調理家電の使用には注意が必要です。電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、ドライヤーなどは、熱を生み出すために非常に大きな電力を消費します。

多くの家庭用蓄電池の自立運転時の最大出力は1500W(1.5kVA)程度に設定されています。これに対し、電子レンジや炊飯器は単体で1000W〜1300Wもの電力を使うことがあります。そのため、消費電力の大きい調理家電を同時に使ったり、冷蔵庫が動いている状態で電子レンジを使ったりすると、定格出力オーバーで蓄電池からの給電が停止してしまうことがあります。

また、炊飯器の「保温機能」も意外と多くの電気を消費し続けます。停電時は保温を切ってラップで保存するか、早めに食べきるなどの工夫が必要です。もしカセットコンロがある場合は、お湯を沸かすなどの加熱調理はガスに任せ、蓄電池の電気は冷蔵庫やスマホ充電のために温存するのが賢い選択です。

家電製品 消費電力の目安 注意点
電子レンジ 1000W 〜 1300W 使用時は他の家電をオフにするなど、出力オーバーに注意してください。
IHクッキングヒーター 1000W 〜 3000W 200V対応蓄電池でないと使えない場合が多く、消費電力も甚大です。
炊飯器(炊飯時) 1000W 〜 1200W 早炊きモードを利用するか、カセットコンロでの炊飯を検討しましょう。
電気ケトル・ポット 800W 〜 1300W 一瞬で大きな電力を使うため、使用中は他の家電の使用を控えてください。

4. 停電時に蓄電池があっても動かない家電のケース

停電対策として導入したはずの蓄電池でも、いざという時に「家電が動かない」「すぐに電気が消えてしまった」というトラブルが起こり得ます。これは蓄電池の故障ではなく、蓄電池の性能的な限界(出力と容量)を理解せずに使用してしまうことが主な原因です。

ここでは、停電時に蓄電池が機能しない具体的なケースと、それを防ぐための知識を解説します。

4.1 蓄電池の定格出力オーバーで動かない場合

蓄電池には、一度に出力できる電気の量に上限があり、これを「定格出力」と呼びます。停電時に家電を使おうとして蓄電池が停止してしまう最も多い原因が、この定格出力を超える消費電力の家電を同時に使ってしまうことです。

特に注意が必要なのは、一般的な家庭用蓄電池の場合、平常時と停電時(自立運転時)で出せるパワーが異なる点です。平常時は3.0kW以上の出力が出せても、停電時の自立運転モードでは1.5kW〜2.0kW程度に制限される機種が多くあります。

4.1.1 起動電力(突入電流)による瞬間的なオーバー

家電製品の消費電力を見る際、カタログに記載されている「定格消費電力」だけを見て計算するのは危険です。モーターを搭載している家電は、動き出しの瞬間に定格消費電力の2倍から数倍もの「起動電力(突入電流)」が発生するからです。

例えば、冷蔵庫やエアコン、掃除機などは、スイッチを入れた瞬間に大きな負荷がかかります。すでに照明やテレビがついている状態でこれらの家電を起動すると、瞬間的に蓄電池の許容範囲を超え、安全装置が働いて給電がストップしてしまいます。

以下に、注意すべき家電の消費電力と起動電力の目安をまとめました。

【表】主な家電の消費電力と起動電力の目安
家電製品 定格消費電力(目安) 起動電力(目安) 停電時の注意点
冷蔵庫(400Lクラス) 100W ~ 300W 1000W ~ 1500W コンプレッサー始動時に高負荷がかかる
エアコン(6畳用) 400W ~ 600W 1000W ~ 2000W 始動時に最大パワーを使うため注意が必要
ドラム式洗濯機 200W ~ 1000W 1500W ~ 2000W 乾燥機能を使うと消費電力が跳ね上がる
電子レンジ 1000W ~ 1300W 1500W ~ 1800W 「あたため」開始時に急激に電力を消費する
ドライヤー 1200W 1200W 起動電力はないが常に高負荷。他と併用不可

このように、電子レンジやドライヤーなどの「熱を発する家電」や、冷蔵庫などの「モーターを使う家電」は単体でも蓄電池の出力上限に近づくため、停電時は原則としてこれらを同時に使用せず、一つずつ使う工夫が必要です。

4.2 蓄電池の容量切れで止まってしまう場合

もう一つの動かないケースは、単純に蓄電池の中に貯めていた電気が空になってしまう「容量切れ」です。蓄電池の容量(kWh)は無限ではないため、停電が長引けばいずれ底をつきます。

特に全負荷型の蓄電池を導入している家庭では、家中のコンセントが使えるため、普段通りの感覚で電気を使ってしまいがちです。しかし、エアコンやIHクッキングヒーターなどの高消費電力家電を使い続けると、大容量と言われる10kWhクラスの蓄電池でも半日持たずに空になることがあります。

4.2.1 太陽光発電がない、または悪天候の場合

太陽光発電システムと連携していない単機能型蓄電池の場合、停電してしまえばそれ以上充電することはできません。使い切った時点で家電はすべて停止します。

また、太陽光発電があっても、雨天や夜間に停電が発生した場合は発電による補充ができないため、蓄電池内の残量だけで朝まで凌ぐ必要があります。この時、蓄電池の設定モードが「経済優先(深夜電力を貯めて昼間に使い切る設定)」になっていると、夕方以降の残量がほぼゼロに近い状態であり、停電時に全く役に立たないという事態も起こり得ます。

災害への備えを重視するならば、常に一定の残量を確保しておく設定(残量確保設定など)に見直しておくことが重要です。

5. 停電への備えとして蓄電池がいる家庭の特徴

災害大国である日本において、停電対策はどの家庭にとっても重要ですが、ライフスタイルや家族構成によって蓄電池の必要性は大きく異なります。ここでは、コストをかけてでも停電対策として蓄電池を導入すべき家庭の特徴を具体的に解説します。

5.1 高齢者・乳幼児・ペットがいる家庭

体力のない高齢者や小さなお子様、そして犬や猫などのペットがいるご家庭では、空調管理が生命線となります。真夏や真冬に停電が発生した場合、エアコンや暖房器具が使えないことは熱中症や低体温症などの健康被害に直結するリスクがあります。

特にペットを飼っている場合、避難所への同行避難が難しいケースも多く、在宅避難を選択せざるを得ないことがあります。そのような状況下で、蓄電池があればエアコンを稼働させ続け、大切な家族の命を守ることができます。

5.2 在宅医療機器を使用している家庭

在宅酸素療法や吸引器、電動ベッドなどの医療機器を日常的に使用している場合、電力の喪失は命に関わる重大な問題です。病院への緊急搬送が困難な災害時において、非常用電源の確保は必須と言えます。

一般的なポータブル電源では容量や出力が不足する場合でも、家庭用蓄電池(特に全負荷型や200V対応型)であれば、医療機器を安定して長時間稼働させることが可能です。ただし、医療機器の接続には正弦波対応などの条件があるため、導入時には専門業者への確認が必要です。

5.3 太陽光発電設備を設置している家庭

すでに太陽光発電パネルを設置している、またはこれから設置を検討している家庭は、蓄電池を導入するメリットが最も大きいと言えます。太陽光発電だけでは、雨天時や夜間の停電に対応できませんが、蓄電池と連携させることで、昼間に発電した電気を貯めて夜間に使う「エネルギーの自給自足」が可能になります。

また、固定価格買取制度(FIT)の期間が終了した「卒FIT」家庭にとっても、売電単価が下がる中で自家消費比率を高めることは経済的なメリットにもつながります。

5.4 オール電化住宅に住んでいる家庭

調理、給湯、空調のすべてを電気でまかなうオール電化住宅では、停電が発生すると家中の機能がストップしてしまいます。ガス併用住宅であれば、停電時でもガスコンロでお湯を沸かしたり調理したりできますが、オール電化ではIHクッキングヒーターもエコキュートも動きません。

蓄電池があれば、最低限の照明や冷蔵庫だけでなく、IHでの調理や給湯器の操作が可能になり、災害時でも普段に近い生活水準を維持しやすくなります。

5.5 在宅ワークや自宅兼オフィスで仕事をしている家庭

リモートワークが普及した現在、自宅で仕事をする人にとって停電は業務停止を意味します。デスクトップPC、Wi-Fiルーター、モニターなどの電源が落ちると、データの消失やクライアントとの連絡途絶など、信用問題に発展する恐れがあります。

蓄電池を導入することで、停電時でもインターネット環境とPC電源を確保でき、BCP(事業継続計画)対策として大きな安心感を得ることができます。

5.6 【比較表】蓄電池の導入推奨度が高い家庭の特徴まとめ

どのような状況で蓄電池が役立つのか、家庭の特徴ごとに整理しました。

家庭の特徴 停電時の主なリスク 蓄電池導入のメリット
高齢者・乳幼児あり エアコン停止による熱中症・体調悪化 空調維持による健康と安全の確保
医療的ケアが必要 医療機器の停止による生命の危険 安定した電源供給による生命維持のバックアップ
ペットがいる 室温管理不能、避難所利用の困難 在宅避難におけるペットの安全な環境維持
太陽光発電あり 夜間や悪天候時の電力不足 発電した電気を貯めて夜間も電気が使える
オール電化住宅 調理・給湯含む全ライフラインの停止 IHや給湯器の使用による生活レベルの維持
在宅ワーク実施 通信断絶、業務データの消失 PC・Wi-Fi稼働による業務継続と信用の保護

6. まとめ:停電時の安心のために蓄電池は必要不可欠

本記事では、「停電対策に蓄電池はいるのか?」という疑問に対し、実際に動く家電や注意点を含めて解説しました。結論として、台風や地震などの自然災害による停電リスクに備えるうえで、家庭用蓄電池は非常に有効な設備です。冷蔵庫の中身を守り、スマートフォンの充電を確保し、夜間の照明を維持できることは、非常時の大きな安心感につながります。

ただし、蓄電池を導入しさえすれば、全ての家電が普段通り使えるとは限りません。失敗しない蓄電池選びのためには、以下のポイントを再確認することが重要です。

まず、「特定負荷型」と「全負荷型」の違いを理解しましょう。リビングの冷蔵庫や照明、テレビなど、あらかじめ決めた特定の場所の家電だけ動けば良い場合は、コストを抑えられる特定負荷型が適しています。一方で、家中のコンセントを使用したい場合や、断水時にエコキュートでお湯を沸かしたい場合などは、家全体をバックアップできる全負荷型が推奨されます。

次に、大型のエアコンやIHクッキングヒーターを使用したい場合は、「200V対応」の機種を選ぶ必要があります。一般的な100V対応の蓄電池では、これらのハイパワーな家電は動作しません。また、同時に使用する家電の消費電力の合計が、蓄電池の「定格出力」を超えないように注意し、バッテリーの「容量」に応じた計画的な電気の使用が求められます。

太陽光発電システムを設置しているご家庭であれば、昼間に発電した電気を蓄電池に貯めることで、停電が数日続いても電気のある生活を維持することが可能です。ご自身の家庭で「停電時に絶対に動かしたい家電は何か」を明確にし、ライフスタイルに合った最適な蓄電池を選んでください。

>石川企画合同会社

石川企画合同会社

創業2011年
累計 実績8,000件超
太陽光・蓄電池・EV・オール電化のトータル施工
全国対応
建設業:茨城県知事許可(般-03)第37444号
電気工事業:茨城県(西)登録 第20210005号

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